トルコ・イスタンブールは、日本人を狙ったぼったくりや押し売りが多い土地として知られています。
特に多い被害はぼったくりバー・絨毯みたいですね。
私が実際に行ったときは、ぼったくりバーや絨毯ではなく、スカーフ・お菓子・紅茶の押し売りをされました。
イスタンブール交通局の空港シャトルバス「Havaist(ハヴァイスト)」のチケットを買う際にもぼったくりを受けたので、トルコ・イスタンブールに旅行しようと考えているみなさんの注意喚起になればと思いこの記事を書きました。
Havaistのぼったくり
トルコ・イスタンブールの洗礼を最初に受けたのが、空港に到着してすぐのHavaistです。
Havaistとは交通局が運営する空港シャトルバスのことで、約65~110TLでイスタンブール空港⇔イスタンブール市内に行ける優れものです。
2023年7月現在、1TL=約5.5円です。空港から市内まで400円前後で行けるのは安すぎる!
一見ぼったくりとは無縁そうなHavaistですが、イスタンブールカードと合わせて500TLもの請求を受けてしまいました。
イスタンブールカードとは、イスタンブールの交通系ICカードです。日本でいうSuicaやICOCAみたいなものですね
▲これがイスタンブールカードです。
ちなみに、イスタンブールカード発行にかかる最初の手数料は50TL。
つまり、Havaistで約350~400TLも余分に取られてしまったということですね。
ちなみに私は、600TLを支払ったのですが、100TLのお釣りをもらい忘れてしまいました。(これは完全に私が悪い。)
お釣りのもらい忘れに気づいたら、きちんとその場で伝えましょう
観光会社の手数料だった
後述する日本語ペラペラぼったくりおじさんによると、Havaistで正規の値段よりも高く請求されたのは、
観光会社のチケットカウンターで買ったからだそうです。
観光会社の手数料分を上乗せされたとのこと。
▲こちらのチケットカウンターで買いました。
確かに、今見ると「Havaist」ではなく「HAVALINES」と書いている…。
Havaistの正規の値段で空港シャトルバスのチケットを購入するなら、チケットの自動販売機で買えばいいそうです。
これも後述する日本語ペラペラぼったくりおじさんに教えてもらいました
スルタンアフメット広場での押し売り
ブルーモスク(スルタンアフメット・ジャーミィ)周辺=スルタンアフメット広場での日本人への声掛けが多いこと多いこと…。
私も押し売りをされたので、実際の事例を1つ紹介します。長くなるので複数の見出しに分けました
HISで空港送迎(自称)をしているお兄さんに声をかけられる
女性はスカーフ着用が必須なスルタンアフメット・ジャーミィ(ブルーモスク)に入ろうとしたとき、
「HISの空港の迎えをやっている」というお兄さんに話しかけられました。
私はトルコ・イスタンブールに旅行する際にHISを利用していたので、思わず反応してしまいました。
いやいや怪しすぎるでしょ、反応しないで!!
ちなみに私は、HISを利用しましたが空港送迎は使っていないので、そのお兄さんのことは全く知りません。名前も知りません。聞いておけばよかった…
お兄さんは上手な日本語で「スルタンアフメット・ジャーミィ(ブルーモスク)に入るときはスカーフが必要。借りるのもいいけど、使い回しだから買ったほうがいいよ」と教えてくれました。
ふん、確かに使い回しは気になるし、思い出の品としてスカーフを買うのもいいかもしれない…と思って、お兄さんについて行きました。
お兄さんに「スカーフを買う際にぼったくられますか?」と質問したところ違うと答えてもらったので、信用してしまいました。
信用するな!
日本語ペラペラぼったくりおじさんに紅茶をごちそうになる
▲日本語ペラペラぼったくりおじさん
名前はオマン・カイマスさんだったと思います。
先ほどのHISの空港送迎をやっている(自称)お兄さんに「トルコは友人をもてなす文化がある。紅茶をごちそうさせて」と言われ、お店へ連れて行かれました。
そこで、めちゃくちゃ日本語が達者なおじさん(以下、日本語ペラペラぼったくりおじさんと呼びます)と対面しました。
ネイティブレベルでした
そしてお店の最上階に連れて行かれました。
店内や最上階の防犯カメラも設置されていました(リアルの映像かは不明)し、屋上のテラスからもすぐそばの席だったので、大丈夫かな?と思って座りました。
そこで淹れたてのアップルティーをいただくことに。
▲手でグラスを持てないほどアツアツでした。
濃い味でおいしかったです。
「詐欺?「紅茶のお金は取られますか?」とたくさん質問したところ、
「昔はそういう詐欺もあったっぽいけど今はそんなことないよ」と言われたので信用しました。
だから信用するなってば!!
でもアップルティーを飲むのはちょっと怖い…。
それで再度「怪しいです」と繰り返したら、日本語ペラペラおじさんは少し不機嫌になり「そんな失礼なことを」と言われました。
なんだか少し怖かったのと、いい経験になるかな?と思って飲み干しました。
飲んだらダメ!!!
結果的になんの被害も合わず、ただおいしいアップルティーをごちそうになっただけでした。
今回は被害には遭わなかったけど、海外では飲み物・食べ物に睡眠薬やドラッグを入れられて、襲われたり荷物を盗まれたりする手口が相次いでいるので、ガチで気をつけてほしいです。女性だけではなく男性もね
お店でスカーフを選ぶ
アップルティーをごちそうになった後、そのままスカーフ売り場へ。
地下には絨毯を置いているらしく「見てみる?」と聞かれましたが、地下はさすがに怖い…と思い断りました。
スカーフでは、ぼったくりや押し売りなどは受けませんでした。
日本語ペラペラぼったくりおじさんにも「無理やり買わせようとするお店もあるけど、うちはそういうのやってないから。買いたくないなら買わなくて大丈夫からね」と優しく言ってもらえて安心でした。
スカーフは安いものはシルクとコットンの混合で300TLほど、高いものはシルク100%の2,000TLほどでした。
価格帯が高いスカーフについてはふわっとした紹介で終わり、300~1,000TLほどのスカーフの説明を受けました。
なかでも特に気に入ったスカーフが800TLのもので、値引きしてくれて結果的に750TLになりました。
かなり迷いましたが、シルク100%ということで手触りがよく、デザインや色味、長さも好きだったので、最終的には買うことを決めました。
旅行に行った当時は1TL=約7円。このスカーフは約5,000円ですね。本当にシルク100%だったら一般的な値段なのかな
▲これが買ったスカーフです。
日本帰国後も、コートの下に羽織ったり、ワンピースのベルト代わりにしたりして愛用しています。
高いけどお気に入り!
スカーフ以外にもトルコ石、光で色が変わる石、雑貨なども紹介されましたが、押し売りをされることはなかったので、日本語ペラペラぼったくりおじさんのことを完全に信用してしまいました。
これがのちに仇となる…
お菓子屋さんへ向かう
日本語ペラペラぼったくりおじさんに紅茶をごちそうになったとき、
「まだバクラヴァ食べていないんですよね。おみやげもまだ買っていなくて」と話し、
「知り合いのお店が割引してくれるから行ってみて。正直ここら辺で美味しいお菓子が買えるお店は限られているし見極めも難しいから、ほかのところでは買わないほうがいい。知り合いのお店なら質もよくておすすめだよ。」とほかのお店を紹介してもらっていました。
そして、日本語ペラペラぼったくりおじさんが紹介してくれたお菓子屋さんへ行きました。
お菓子屋さんのおじさんはトルコ語と英語のみしゃべれる人で、日本語は通じませんでした
どうやらお菓子だけではなく紅茶も売っているお店らしく、そこでまたアップルティーをもらいました。
それがとてもおいしかったのでそのアップルティーを買いたかったのに、アップルティーは紹介してもらえず…。
延々とオーガニックハーブティーの紹介をされました。
▲上2段はお高めのオーガニックハーブティー、下の段は安めのアップルティーなど
▲延々とオーガニックハーブティーの紹介をしてくれるおじさん
そして「オーガニックハーブティーの中でどの匂いが好きだった?」と聞かれたので適当に「これかなー」と答えると、買うとは言っていないのに勝手に真空パックに入れられました。
ほかのオーガニックハーブティーも2つ勝手に真空パックに入れられ、計3つのオーガニックハーブティーを買わされそうになりました。
▲勝手に真空パックに入れられたオーガニックハーブティーたち
これ、後述しますが買いました。
しかし、髪の毛が入っているものがあったこと・そしてオーガニックハーブティーが入っていたショーディスプレイにふたがなく開けっ放しだったこと・おじさんが素手で触っていたこともあり、
いい匂いでしたが結局怖くて飲めませんでした。
話を元に戻します
先ほどの日本語ペラペラぼったくりおじさんのもとでミスをしてしまったことが1つ。
それが、スカーフをクレジットカードで買ったことです。
「お金がないから買えません」と断ったのですが、日本語ペラペラぼったくりおじさんと、このお菓子屋さんのおじさんはつながっているので、私にクレジットカードがあることは筒抜け。
何度も断りましたが、払うよう、断るたびに言い返されました。
椅子から立とうとしても阻止されてしまうありさま。
もう埒が明かないのと異国の地で疲れたこともあり、「じゃあ2個だけ…」としぶしぶ話しましたが「NO!3 only!」と断られました。
何度か押し問答を続けましたが、時間がないこと・私は英語ができず言いたいことが伝えられないこともあり、結局支払ってしまいました。
ちなみに、お菓子屋さんのおじさんはゆっくりとした英語でしゃべってくれたり、翻訳機能を使って話してくれたりしました。私も翻訳機能をメインに使いながら会話しました
オーガニックハーブティーは、300g×3個で1,350TL。(割引してもらえました)
当時1TL=約7円だったので、約9,450円支払ったことになります。
劇的なぼったくり価格ではないけど、それでもいらないものに1万円近く払うのはキツい
そして、支払い前に、香水やチョコ、トルコの伝統的なお菓子「ディライト」などもすすめられました。
▲お菓子や香水などが並ぶディスプレイ
ちなみに、ディライトは試食しましたが、このお店ではなかったらすぐに買っているほどのおいしさでした。
すすめられているとき、お菓子屋さんのおじさんから「あなたのクレジットカードも、ディライトを買いたいと言っているよ!」というジョークも飛び出しました。
「お金を持っていないのでこれ以上は買えません」と何度もかたくなに言ったところ、しぶしぶ了承してもらえました。
最後に、地下を指さされて「ブレスレットやネックレスはどう?」と聞かれたのですが、「Noマネー」と言ってどうにか切り抜けました…。
▲お店はこれです。
この男性は店員で、会計を担当していましたが、実際に押し売りをしてきた人ではありません。
実際に押し売りをしてきた人は髪の色素が薄く、外見は30~40代ほどでした。
周辺に行くときは気をつけてください。
スルタンアフメット広場での押し売り・ぼったくり未遂も紹介
トルコ・イスタンブールで日本人に話しかける人は、大体ぼったくりと思ったほうがいいです。
特に、日本語で話しかける人はほとんど押し売りやぼったくり目的でしょう。
そこで、未遂で終わりましたが、「これもきっと押し売り・ぼったくりだったんだろうな…」という事例も合わせて紹介します。
道案内をしてくれた人に…
スルタンアフメット・ジャーミィ(ブルーモスク)に向かっているとき、広場周辺で現地の人に話しかけられました。
ちょうど迷っていたので道を聞いたら「あなた日本人?日本語喋れる人連れてくるよ!」と英語で教えてもらったので、英語ができない私はつい二つ返事で了承してしまいました。
連れてこられた男性は、日本語がまあまあできるので、道のことやトルコ・イスタンブールのことについてたくさん教えてもらえました。
なぜその男性は日本語ができるかというと、いつもは日本・練馬に住んでいるからだそう。
在留カードやSuicaなども私に見せてきました。
さらに、渋谷で「○○ケバブ」をやっているとのこと。
渋谷に行ったとき「○○ケバブ」を見かけましたが、複数の人が働いていたこともあり、この男性が実際に働いているかどうかは確認できませんでした。なので店名は伏せておきます
そして、スルタンアフメット・ジャーミィ(ブルーモスク)に連れて行ってもらえるかと思いきや、
「僕のいとこはもっと日本語話せるよ。いとこは雑貨屋さんをしているから連れて行ってあげる!」
と、いとこのお店のもとへ連れて行かれました。
「後でまた来ます」と断ったのですが「お店の名前わからないでしょ。お店の名刺あげるから入ってよ!」と言葉巧みにお店に入らせようとしました。
結局「もう店名は覚えたので本当に後で来ます」と無事に逃げることができたのでよかったです。
スルタンアフメット(ブルーモスク)の場所は結局わからず、再度迷子になってしまったけどね
店名はすぐ忘れてしまいました…。
確か「decoなんとか」という店名だったと思います。
ぼったくりや押し売りの可能性があるので、スルタンアフメット・ジャーミィ(ブルーモスク)周辺の「decoなんとか」に入るときは気をつけてください
スルタンアフメット・ジャーミィ(ブルーモスク)に入る前に…
スルタンアフメット・ジャーミィ(ブルーモスク)は、女性はスカーフで髪を隠すことが必須です。
なので、スカーフの押し売りやぼったくりも多いんです。
しかし、スカーフの押し売りやぼったくりが多いことは知らず、スカーフを持っているか英語で聞かれて、勢いよく「NO!」と答えてしまいました。
そうすると「買ってよ」と何回も言われてしつこいことしつこいこと…。
スルタンアフメット・ジャーミィ(ブルーモスク)には無料レンタルスカーフも用意されていることを知っていたので、そのしつこい人にもその旨を伝えましたが「レンタルはない」と言われました。
あ、これ押し売りかぼったくりだな…と思ったのでなんとか逃げたので、未遂に終わりました。
ほかにも日本語で話しかけられたり、どこから来たの?と英語で話しかけられたりしましたが、オーガニックハーブティーの押し売りに遭ってからは全部無視しました
まとめ|トルコ・イスタンブールでのぼったくりや押し売りには十分注意しよう!
トルコ・イスタンブールでは、絨毯やぼったくりバーでの押し売り・ぼったくり被害が多いです。
しかし、スカーフやお菓子、紅茶などの押し売り・ぼったくりもあり、実際に私も被害を受けました。
Havaistのチケットを買う際も、観光会社のカウンターとは知らずに利用してしまい、手数料としてお金を上乗せされました。
そのため、トルコ・イスタンブール旅行に行く際、現地の人に話しかけられたときは「押し売り・ぼったくり」と思って無視することが大切だと学びました。
Havaistに関しても、自動券売機でチケットを買うことをおすすめします。
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